エアコンクリーニングの料金相場について洗浄方法・機種ごとに解説

エアコンクリーニング相場
目次

エアコンクリーニングの料金

エアコンクリーニング業者にお願いする場合、以下の内容によって料金が変わります。

・お掃除付きかどうか
・壁掛けタイプか天井埋め込みタイプか
・分解して掃除するかどうか
・抗菌、消臭、防カビなどのオプションをつけるかどうか

これらの有無によって料金が変わります。そこで、それぞれをわかりやすくご紹介します。

エアコンのハウスクリーニングの料金

エアコン掃除を業者にお願いした時の料金は以下を参考にしてください。

壁掛けタイプのエアコンで分解しない場合

・家庭用エアコン:1台   8,000円~12,000円
・家庭用エアコン:2台セット      15,000円~20,000円
・家庭用エアコン:3台目以降      6,000円~/1台
・お掃除機能付きエアコン:1台  16,000円~20,000円
・消臭・抗菌コート:オプション 2,000円前後
・室外機の洗浄:オプション        4,000~5,000円

壁掛けタイプでエアコンを分解する場合

・家庭用エアコン:1台   20,000円~35,000円
・お掃除機能付きエアコン:1台  25,000円~40,000円
・消臭・抗菌コート:オプション 2,000円前後
・室外機の洗浄:オプション        4,000円~5,000円

天井に埋め込まれたタイプで分解する場合

・天井埋め込み型:1台   17,000円~25,000円
・天井埋め込み型:2台   31,000円~48,000円
・天井埋め込み型:3台   44,000円~60,000円
・業務用タイプ:1台 25,000円~30,000円
・お掃除機能付き:追加料金5,000円~10,000円/1台
・消臭抗菌コート:オプション    2,000円前後
・室外機の洗浄:オプション      4,000円~5,000円

壁掛けタイプのエアコンのハウスクリーニング料金

通常の家庭用の壁掛けタイプをハウスクリーニングする際の料金をご紹介します。作業する時間はおよそ60から90分かかります。

・家庭用エアコン:1台   8,000円~12,000円
・家庭用エアコン:2台セット      15,000円~20,000円
・家庭用エアコン:3台目以降      6,000円~/1台

エアコン1台は一般的に8,000円が最低ラインの料金と言われています。ただし、セットで割引をしている業者も多いです。その場合の相場は、2台で1000円、3台で2,000円の値引きが多いようです。

これらの料金からあまりにも高すぎるのであれば、ぼったくりの場合がありますので気をつけてください。反対に料金があまりにも安いのであれば、きちんと掃除ができていなかったり、追加料金を後から請求される場合があります。トラブルに発展しそうなことには注意しましょう。

これらの料金はおおよその目安ですので、相場内であれば他の要素として信頼できそうかどうかや口コミを調べましょう。

お掃除機能付きタイプのエアコンのハウスクリーニング料金

エアコンにお掃除機能がついているタイプのハウスクリーニングの料金は、通常タイプのエアコンに比べると、5,000円から10,000円ほど料金が上がります。作業する時間はおおよそ90分から120分かかります。

・お掃除機能付きエアコン:1台  16,000円~20,000円

一般的なタイプのエアコンと同じようにセットで割引をしている場合もあります。その場合の料金は範囲が広いので、値引き料金は直接業者に問い合わせてみてください。

分解しない掃除の場合であっても、お掃除ロボットを外さなくてはいけません。その場合は電気基盤の配線コネクターを外さなくてはいけないので、料金が高くなります。

配線やカバーの分解をすること以外は通常タイプのエアコンと同じ掃除の方法で、薬剤を使用して高圧洗浄を行います。

また、使っているエアコンが掃除機能付きかどうかわからない場合には、説明書やリモコンのボタンを見て確認してください。ただし、お掃除機能とは別に「内部クリーン」という機能が別でありますので、間違えないようにしてください。

オプション料金

抗菌コートは消臭や防カビに効果があります。この抗菌コートや室外機の掃除をオプションとしてお願いすることもできます。消臭・抗菌コートするにはおよそ2,000円ほど、室外機の掃除はどんな機種でもおよそ4,000円から5,000円になることが多いです。

消臭抗菌コートまたは防カビ仕上げについて

・消臭抗菌コートまたは防カビ仕上げ       各2,000円前後

業者にクリーニング依頼した場合には、消臭抗菌コートや防カビ仕上げなども追加でお願いすることができます。

掃除の後にも、ずっときれいで清潔であれば、エアコンの寿命を延ばすことができますね。

また、防カビ効果を長く持つためにオールチタンコートをオプションでつけることができます。オールチタンコートは抗菌力や防カビ効果が上がる薬剤を吹きかける作業で、防汚効果もあります。料金はおおよそ3,000円ほどです。

室外機のクリーニング

・室外機の洗浄  4,000円~5,000円

室外機の掃除も定期的にするのがおすすめです。

室外機は外にあるので、長期間経つと、砂や枯葉、虫などが入り込んで中が汚れ、排熱効率が下がってしまいます。その場合は冷暖房の効果が落ちたり、電気代が増えたりする原因になります。

室外機と室内機の2つセットがエアコンです。どちらも大事なので、自分でも掃除をして、いつもきれいにしておきましょう。

全て分解タイプの料金

全て分解するタイプのクリーニングは通常よりもおよそ5,000円から10,000円高くなります。

・家庭用エアコン:1台 20,000円~35,000円
・お掃除機能付きエアコン:1台 25,000円~40,000円

全て分解をするタイプのクリーニングは一般的ではありません。ファンやフィンなどに生えたカビを洗浄するのであれば、分解しなくても効果はあります。

また、エアコンを全て分解するのは高い技術が必要です。しっかりした業者に頼みましょう。

分解しないクリーニングと分解するクリーニング

このように、分解するか、しないかによってクリーニングの料金は異なります。
エアコンのクリーニングは通常分解しないものです。その場合内部のクリーニングをし、専用の薬剤で汚れや黒カビを洗浄します。

分解しない洗浄方法

フロントパネル、フィルター、室内機のカバー、風向ルーバーだけを分解します。冷却フィンや送風のファンはそのままにして、内部洗浄は高圧洗浄機でクリーニングします。

分解する洗浄方法

部品ごとに室内機本体から外し、クリーニングします。分解しない洗浄時には冷却フィンや送風のファン、ドレンパンも分解して洗浄します。

フロントパネルやルーバーは分解しないクリーニングの場合でも取り外します。そのことから、分解する洗浄のことを「完全分解洗浄」と呼ぶ場合もあります。

完全分解洗浄は通常の洗浄に比べて、およそ10,000円高くなります。しかし、「せっかく業者に依頼するのだから徹底的に掃除したい」という人におすすめです。

分解タイプのクリーニングの種類

壁掛けタイプの完全分解のクリーニング

室内機の基礎の部分は取り外さないで、ファンやドレンパンをはじめとした部品を取り外して部品毎に洗浄します。エアコン自体を取り外さないので、料金を抑えることができます。

取り外しタイプの完全分解のクリーニング

室内機の基礎の部分も全て取り外してからクリーニングしていきます。背面のパネルや冷却するフィンまで洗浄できることがメリットですが、料金は高くなります。

持ち帰りタイプのクリーニング

分解してクリーニングするためにエアコンを取り外します。洗浄に時間がかかるため、料金も高くなります。ですが、分解した部品を洗うために自宅のお風呂場を使用しなくてよくなります。

分解するタイプのクリーニングは以上の3種類です。

長い間、掃除をしていなかったエアコンは、分解しないで洗浄すると汚れやカビが残ってしまう場合もあります。通常のクリーニングよりは料金が高くなってしまうかもしれませんが、汚れやカビをしっかりと掃除してくれるでしょう。

しかし、購入してから10年ほど経っているエアコンは「万一、修理しなくてはならない場合に部品を取り寄せることができない」ということがあります。その場合は分解するタイプのクリーニングを断られてしまうかもしれません。

まず最初に、お使いのエアコンがクリーニングをしてもらえるかどうかを確認しましょう。

天井埋め込みタイプのエアコンクリーニングの料金

天井埋め込み型ビルトインタイプのエアコンを洗浄する場合の料金をご紹介します。洗浄にかかる時間はおおよそ120から150分が目安です。

・天井埋め込み型:1台   17,000円~25,000円
・天井埋め込み型:2台   31,000円~48,000円
・天井埋め込み型:3台   44,000円~60,000円
・業務用タイプ:天吊り含む:1台   25,000円~30,000円
・お掃除機能付き:追加料金 5,000円~10,000円/1台

天井埋め込みタイプのエアコンはおおよそ25,000円くらいと考えてよいでしょう。ただし、壁掛けタイプよりも、料金の幅があるので注意してください。

なぜなら、送風する方向が2〜4方向あるタイプや、エアコンのスペックや大きさによっても料金が変わるためです。

このことから、1台25,000円以上の料金だとしても、高いとは言い切れません。その場合には複数の業者で相見積もりをとってみてください。

通常の洗浄ではフィルターや送風ファン、パネル、ドレンパンなどの部品を分解してきれいにし、室内機を専用薬剤でクリーニングします。

また、業者ごとにドレンホースを水を使って洗浄することもあるので、事前にクリーニングをどこまでしてくれるのか、問い合わせて聞いておきましょう。

窓につけるタイプや床におくタイプのエアコンの料金

窓につけるタイプや床におくタイプなど特殊なエアコンのクリーニング料金をご説明します。

窓につけるタイプのエアコン

窓につけるタイプのエアコンは、窓枠に設置しているエアコンのことです。室内機と室外機が一緒になっているもので、冷房のみであることが多く、おおよそ4万円〜6万円と安く買うことができます。

しかしながら、業者の多くは窓につけるタイプのクリーニングをしてくれません。自分で掃除する場合はフィルター掃除のみになります。

一部の業者は窓につけるタイプの洗浄をしてくれるところもありますが、料金が高くなることが多く、新しいものを購入した方が安くなるようです。

床に置くタイプのエアコン

床に置くタイプのエアコンはおおよそ10,000円〜13,000円くらいです。床に置くタイプなので洗浄しやすく、洗浄時間は大体60分〜90分です。

洗浄はフィルターやパネル、フィンやファンなどの部品で、抗菌・防カビのコートをしてくれる時もあります。

床に置くタイプのエアコンは下に置いてあるので汚れやほこりがつきやすくなります。オプションで依頼できるチタンコートは防カビ・防汚の効果をほとんどの業者で依頼することができ、おすすめです。

できるだけ費用を抑えるには

エアコンのクリーニングは選ぶ業者や依頼する時期によって安くなることがあります。

地域密着タイプの業者にお願いする

クリーニングの業者には大手業者タイプと地域密着の個人事業主タイプの2つがあります。

大手業者タイプでは、広告費などがかかるため、費用も高くなります。そのために、個人事業主の方が安く、費用を抑えることができます。

また、個人事業主タイプは地域密着で長く続いている業者もあり、地元から信頼されているということもあります。クリーニング後に故障が起きた場合なども近くの業者のためすぐに来てくれることがメリットです。

クリーニングを依頼する時期は

エアコンクリーニングは3月〜4月、10月〜11月が費用を抑えられる時期です。繁忙期を避けることができます。

エアコンは夏や冬の使用が始まる前と年末の大掃除の時期が繁忙期です。この時期は料金も高めで予約も取れないことがあります。特に6月・7月の梅雨の時期はカビが発生しやすく、気温も高くなりエアコンを使い始める時期であるため、異臭を感じてクリーニングの依頼が多くなるようです。

複数台依頼する

エアコンのクリーニングは複数台をいっぺんに依頼するとおおよそ1,000円〜2,000円安くなることがあります。複数台のエアコンがある場合には、まとめて依頼するのがお得です。また、出張費も別で請求されるので、複数台を依頼した方が料金も安くなります。

|エアコンのクリーニングを失敗しないために

エアコンのクリーニングを依頼する時に失敗しないため、クリーニングする間隔や業者を選ぶ際の注意点をご紹介します。

業者を調べて比較する

エアコンクリーニングに資格や免許はありませんので、誰でも開業が可能です。そのため、技術のない業者や悪徳業者に依頼してしまうことの無いよう、いくつかの業者を比較してください。

比較内容は、

・料金
・見積もり内容に不明瞭がないか
・サービスの内容やオプション
・追加料金
・口コミ
・ホームページ
・アフターサービス

これらの内容を確認して、信用できそうな業者に頼みましょう。

掃除してもらえる範囲を確認する

エアコンのクリーニングにはさまざまな掃除の方法があります。そのため、依頼の問い合わせの時に、通常料金でどこまでクリーニングしてもらえるのか確認しておきましょう。特に分解しての洗浄を依頼する場合には、洗浄して欲しい範囲が細かいので、しっかり確認する必要があります。

清掃を依頼する間隔

エアコンクリーニングの間隔はフィルターの掃除を頻繁にしている場合にはおよそ1年に1回ほどです。

つまり、普段からフィルター掃除をしていれば、業者に頼むのは1年に一回でよいということです。自分でフィンやファンの洗浄は難しく、最も汚れやカビが貯まるのは分解しなければ掃除できない部品です。

料金があまりにも安い場合は注意が必要

エアコンクリーニングは料金だけで決めるのはやめましょう。料金が安すぎるとクリーニングが甘かったり、高い場合にはオプション料金が高く設定されていることが多いです。そのため、サービスの内容をきちんと確認しておくことが重要です。防カビ・消臭・抗菌のコートが基本サービスになっていることもあります。また、フィルター掃除機能がついている場合にも料金が変わります。

なぜ業者によって料金が違うのか

なぜ業者によって料金が異なるのでしょうか。その理由を知り業者を選びましょう。

広告料がかかっているかどうかによって異なる

エアコンクリーニングの料金は業者が大きいと高くなる傾向があります。大手の企業は広告料によって高くなるので、料金も高くなります。しかし、個人事業主の業者であれば広告費なども安く抑えられ、料金も安くなります。

地域によっても異なる

エアコンクリーニングの料金は地域によっても異なります。物価が高い都市部では料金も高くなります。また、業者の多い地域では料金の競争が起きて、地域全体の料金が安くなることがあります。

エアコンの機種によって異なる

エアコンの機種によっても料金が異なります。機能が多かったり、グレードが高いものは一般的に料金も高くなります。一方、料金の安いエアコンは一般的な壁掛け型のエアコンです。一番料金の高いエアコンは天井に埋め込むタイプです。基本料金だけでなく、オプションの場合も料金が高くなります。

エアコンクリーニングを自分でするには

エアコンのクリーニングは分解などしてしまうと手間が多くかかったり、最悪は火災が発生する場合もありますので、自分でおこなうのはやめましょう。日々の簡易なお手入れをするのがよいでしょう。

内部の洗浄はしない方が良い

エアコン洗浄用に市販の洗浄スプレーが売られています。業者と同じようにきれいにすることは不可能です。また、使い方を間違えると、エアコンが故障してしまうこともあります。

火災がおこることも

洗浄スプレーには可燃性のアルコールが入っています。洗浄液が内部に入り込み、部品に触れてしまい火災が起きることもあるかもしれません。市販のスプレーは使い方を間違えると危険なので、注意しましょう。

日頃のお手入れだけにしておきましょう

エアコンを自力でクリーニングする場合は、フィルターとその周りをきれいにするだけにしておきましょう。日常的に使用する季節は2週間に1回程度で大丈夫です。

フィルター掃除はフィルターを外す前に掃除機でほこりをとります。ほこりが舞い散らなくなりますよ。外してからもう一度掃除機でほこりを取り、細かいところは洗剤や歯ブラシなどでほこりや汚れをきれいにしましょう。

フィルターを付ける時には、湿気によるカビを増やさないために乾かしてから取り付けましょう。

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